ドンキーコング3【懐ゲー辞典6・ファミコン】

えく

懐ゲー事典の第6弾はNintendo Switchでも遊べる『ドンキーコング3』です。
「ドンキーコング2」というのは無くて「ドンキーコングJR.」が実質の2扱いという事のようです。

有料プランのSwitch Onlineに加入すればファミコンとスーパーファミコンの一部のタイトルが遊び放題なので、レトロゲーム好きは加入を検討してみてはいかがでしょうか?

概要

1984年8月4日に任天堂から発売されました。ドンキーコングシリーズとしては、1作目が「ドンキーコング」で2作目が「ドンキーコングJR.」で本作「ドンキーコング3」が3作目のタイトルとなっています。本作の主人公はマリオではなく「スタンリー」となっており、どうして「マリオ」にしなかったのかと小一時間問い詰めたいところです。本作のジャンルは「アクション」ではなく「シューティング」となっています。

ゲームプレイ

主人公である「スタンリー」を操作し、植物園に出現したドンキーや花を奪おうとする殺虫剤を使用し、敵を撃退するシューティングゲームです。シューティングゲームは、「ゼビウス」のように縦スクロールしたり「グラディウス」のように横スクロールしたりするイメージだとは思いますが、本作は画面固定型でであり画面スクロールは一切しません。

子蜂が下に到達すると花を抜き取り持ち去ろうとします。虫に殺虫剤を当てて倒すと花は戻りますが、巣まで花を持ち去られると、花は戻ってきません。花を奪った小蜂はパワーアップして襲ってきます。ステージクリア時に5つの花を温存できると、パーフェクトボーナスとして5000点獲得できますが、1つでも花が咲いていない場合は3000点獲得できます。

ステージ構成

ステージをクリアするには、ドンキーを上まで押し上げるか、幼虫を除いた所定の数の虫をすべて退治する必要があります。

「虫に接触」「槍や破片、ヤシの実に接触」「ドンキーが地面に到達」「タイムアウト」はミスとなります。

ゲームには、合計3つのパターンが存在します。1つ目のパターンは通常の4段構成です。2つ目のパターンは中央に穴があり、中央から上にジャンプしても最上段に到達できないため、迂回する必要があります。3つ目のパターンは、1つの段が少なく3段から成り、水平に張られた4本のツタに幼虫がぶら下がって妨害します。最初の面から始めると、1、3、1、2、3…というパターンで進行し、以降は1、2、3の順で進みます。159面から256面(0面)まで、ずっと1面のパターンが続き、0面をクリアすると再び1、3、1、2、3…のパターンに戻ります。

敵キャラクター

ドンキーコング(悪役)
左右にある2本のロープにぶら下がり、蜂や虫を呼び寄せます。時間が経過するにつれてゆっくりと下降し、最下部の蔓に到達すると地面に飛び降り、プレイヤーにミスを強制します。最上部まで押し上げるためにスプレーを使用するか、一定数の虫を倒すことでステージクリアとなります。

バズビー
最も基本的な敵キャラクターです。巣から飛び出てきて、花を奪おうとします。花を奪われる途中で倒すと得点が増加します。中には槍を投げてくるものもいます。8面以降では姿が変化します。花を持ち去って画面外に消えるとパワーアップし、ドンキーの周りをぐるぐる回った後、高速でプレイヤーに体当たりしてきます。

ベスピー
この敵キャラクターは、2発のスプレーを当てないと倒せません(強力な殺虫剤「パワースプレー」では1発で倒せます)。最初は黄色ですが、1発当てると青く変色し、さらにもう1発当てると消えますが、残骸は四散し、それに当たるとミスになります。花を持ち去りません。

クリーピー
通常のスプレーを当てても倒せませんが、木のツタを這ってくる際(2面を除く)にスプレーを当てると追い払うことができます。地上に降りてくると気絶し、その場にとどまり、スプレーを吸収してしまいます。特に2面ではこれによってドンキーにスプレーを当てにくくなります。気絶している間は接触してもミスにはなりません。パワースプレーで倒すことができます。

アタッカー
蚊のような敵キャラクターで、小さな円を描いて素早く飛びます。スタンリーと平行になると、高速で横に飛び、体当たりしてきます。12面以降で姿が変化し、茶色になります。花を持ち去りません。


15面以降に登場します。行動パターンは子蜂と同じで、花を奪おうとします。

攻略ポイント

難易度自体は高くないのですが、ミスをせずにクリアしていくことは難しいです。特定のポイントを押さえることで、ミスの発生をかなり減らすことができます。試行錯誤してプレイした結果、最終的に辿り着く攻略法は、最初から一気にドンキーコングを撃退する方法が最強の攻略法と感じました。

総評

1作目の「ドンキーコング」と2作目の「ドンキーコングJR.」は一応のエンディングは存在しましたが、本作はエンディングが無いのが寂しいと感じる所です。エンディングという区切りが無いので、最高得点を目指して同じことを繰り返すゲーム性は、飽きが来るのも早いと感じます。とはいえ、ファミコン初期のゲームは、殆どが同じことの繰り返しでハイスコアを目指すのが当たり前の時代でしたので、それを含めて楽しんでもらえれば良いのではないでしょうか。